リースバックは、資金が必要な時に自宅を売却しながらも、そのまま住み続けられるというメリットを提供する制度です。しかし、この制度を取り巻く状況は一筋縄ではいかないことが多く、利用者が後悔するケースも少なくありません。なぜリースバックがやばいと言われるのか、その理由を明らかにします。
家賃負担が大きい
リースバックを利用した場合、元の持ち主は家賃を支払って住み続けることになりますが、この家賃が予想以上に高額になることがあります。リースバック会社は物件を高く買い取る代わりに、高い家賃を設定することが多く、結果的に元の持ち主の負担が大きくなることが問題となっています。
高い家賃によって、経済的に困難な状況にある人がさらに苦境に立たされることも少なくありません。
自宅の買戻しができない
多くの場合、リースバック契約には自宅を将来的に買い戻すことができない条項が含まれています。これにより、一時的な資金難から回復したとしても、元の自宅を取り戻すことができなくなります。自宅に特別な思い入れがある人にとっては、この点が大きな問題となるでしょう。
また、市場価格の変動によっては、不動産価値が上昇しても、その恩恵を受けることができないというリスクもあります。
修繕費負担割合があいまい
リースバック契約を結んだ後、物件の修繕が必要になった場合の費用負担について、契約で明確に定められていないことがあります。このあいまいさが原因で、実際に修繕が必要になった際に、元の持ち主が予想外の費用を負担することになるケースが報告されています。
特に大規模な修繕が必要になった場合、この費用が経済的な負担となり、住み続けることが困難になる可能性もあります。
利用者を騙す悪徳業者がいる
リースバック市場には、不透明な契約条件を提示して利用者を騙す悪徳業者も存在します。これらの業者は、契約の細かい字面を利用者が理解しづらいようにして、不利な条件で契約させることがあります。
また、契約後に追加の料金を要求するケースや、約束されたサービスが提供されない事例も報告されています。利用者が十分な情報を持たずに契約することが、このような問題を招いています。