リースバックは便利な制度である反面、注意しなければいけないトラブルもつきものです。ここでは、リースバックがなぜリスクを伴うのか、具体的なトラブル事例を通じて解説します。
契約解除におけるトラブル
リースバック契約では、契約解除時の条件が非常に複雑であることが少なくありません。多くのケースでは、事前に提示された解除条件が実際と異なり、予期せぬ高額な解除料を請求されることがあります。
また、契約内容を十分に理解していないことで、解除期間の制約により、必要な時に契約を解除できない場合があります。このようなトラブルを避けるためには、契約前に全ての条件を詳細に確認し、理解することが重要です。
親族間におけるトラブル
親族間でリースバックを利用する場合、特に注意が必要です。例えば、家族内でのコミュニケーション不足から、リースバック契約による所有権の変更を誤解することがあります。所有権が移転することで、家族間の関係に亀裂が生じることも少なくありません。
また、将来の相続問題を引き起こす可能性も考えられます。親族間でリースバックを行う際は、契約内容を全員が明確に理解し、合意形成を図ることが大切です。
継続して住むことが困難になるトラブル
リースバック契約を結んだ後、予定外の経済的困難により、リース料の支払いが滞ることがあります。支払いが滞ると、住宅を追い出されるリスクがあります。さらに、リースバック契約では、住宅の維持管理に関する条件が厳しく設定されている場合が多く、これらの条件を満たすことが難しいこともあります。その結果、契約違反とされ、住む場所を失うことになるかもしれません。
リースバック契約を検討する際は、将来の経済状況や維持管理の責任を十分に考慮する必要があります。